いやーNFTスペースでもAIアートは注目されていますね!
WatchersコラボもAI系が増えてきています。
てなわけで今回は、前回記事のとおりAIアートのアート性やNFTとの相性などに疑問を持っていた私は、
日本NFTスペースにおけるAIアートの第一人者、窪田望さんに率直な疑問をぶつけさせていただきました。
NFTスペースで積極的に活動している窪田さんは、AIアーティストとして認知度を上げていますが、15歳の時に初めてプログラミング開発を行い、ユーザージェネレーテッドメディアを構築。
大学在学中の19歳の時に起業した会社『株式会社Creator's NEXT』のCEOです。
そしてウェブ解析士として実績を積み重ね、2019年、2020年には3万7000名の中から日本一のウェブ解析士(Best of the Best)として2年連続で選出。
2021年にウェブ解析士として殿堂入りを果たします。
2019年には、東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻グローバル消費インテリジェンス寄附講座 / 松尾研究室を修了。
翌2020年、米国マサチューセッツ工科大学のビジネススクールであるMIT スローン経営⼤学院で、
「Artificial Intelligence: Implications for Business Strategy」と「Blockchain Technologies: Business Innovation and Application」を修了。
Saïd Business School, University of Oxfordで「Oxford Algorithmic Trading Programme」を修了。
デジタル田園都市国家構想応援団理事。大正大学招聘教授。デジタルハリウッド大学大学院客員准教授という、
常人離れした経歴を持つ天才です。
その窪田氏が、なぜ今AIアートおよびNFTに夢中になっているのか。
AIアートのアート性はどこにあるのか、またその将来性や可能性などを伺い、
AIのテクノロジーやアートの歴史から紐解いていただきました。
AIの分野別の基礎知識や、AIの仕組み、アートの歴史から紐解くAIアートの可能性など、基礎の基礎的な勉強にもなります!
後半にはスペシャルゲストも登場⁉とても楽しかったです:)
ぜひご一読ください。
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まず経歴をお願いします。
『去年からAIアートを始めて頑張っておりますよ(笑)
去年の1月に、自分はAIアーティストになるって決めたので、やっと1周年になりました!よちよち1歳児ですー』
(笑)おめでとうございます!凄まじいスピード感ですね!1年とは思えないご活躍です!
1年前ってまだNFTは出してなかったですよね?
『そうですね。僕は3月生まれなんですけど、そのタイミングでNFT鳴門美術館で個展を開いたのが始まりですね。』
素晴らしい。やはり行動力、スピード感が常軌を逸していますね。
『まあ、基本的に狂ってますからね。何でもやろうっていう(笑)』
(笑)素晴らしい!
以前、窪田さんの経歴を(ググって)見ましたが、「Blockchain Technologies: Business Innovation and Application修了」という経歴はどういったものなんですか?
『一つ一つの宿題が出てレポート提出していくんですが、ブロックチエーンの技術を学んだ上で、色んな国の人とディスカッションするんですけど、
どのように(テクノロジーを)使っていくかという、社会実装よりのことを考えていくことが重宝されるものです。
技術に関する理解はいいとして、そこからどの様にしてエコシステムを作っていくかとか、社会に影響を与えていくかとかを考える。
僕は「空気を読む」ということを主題に書いたんですが、
日本には空気を読む文化がある、英語でread the airと言ったりしますが、
古今和歌集というものがあって自然物のことしか書いてないのに、和歌から人の感情を読み取るような考え方があって、(日本の文化には)そういう強みがあるという内容を書きました。
それは分散型社会において貴重な資源になるはずであるというようなことを書いたんです。』
とても興味深いです。
『文脈型会話であるというのはよく批判的に使われたりするんですけど、ポジティブに書き直して発表しました。』
素晴らしいですね。日本の文化をしっかり絡めていく内容は世界へのアピールになりますね。
それは何年前ですか?
『二年前ですかね。結構最近です。』
常に勉強していますね!
じゃあその時からNFTに興味があったんですか?
『そうですね、めちゃくちゃ興味がありました。』
コレクターではなくて、初めからアーティストとしての参入はおもしろいですね。
『毎年、やったことのないことをやろう!というのが僕のテーマなので、自分が苦手だなということをやろうと思ってます。』
AIアートを始めてみようと思ったきっかけは何ですか?
『自分が苦手だなと思っている分野は、大人になるとどんどんやらなくなるじゃないですか。
やらなくていいものとして捉えがちなんですけど、それって実はめちゃくちゃ勿体ないし、自分の幅を広げられないんじゃないかなって思ったんですよ。
やってみたかったけどやらなかったことをチャレンジしてみたいなって気持ちが一つと、
僕のはもともとウェブ解析をやっていたんですけど、解析をする時も一人の人を想像してやっていたんですね。
それをもっと直接的にかかわる方法がないかなってずっと模索していたんですけど、
数字から人を類推することも面白いですが、絵を見てもらって人の心が動いたらめちゃくちゃおもしろいじゃないですか。
人の心を動かすことが、僕が元々やりたかったことなので、それを直接的にやるか間接的にやるかの違いを考えて、今回は直接的にやりたいなって思い始めました。』
なるほど、おもしろいですね。
たしかに、理数系の人ってアートにも造詣が深いイメージがあります。
具体的な分野と抽象的な分野で、対象的なことのように思えますが。
『例えば葛飾北斎の波の絵がありますが、実は黄金比が採用されており、絵画と数学は意外と密接な関係があったりします。
モナリザも実は黄金比で作られていると言われていますね。』
NFTを知ったきっかけは何ですか?
『うーん...忘れました(笑)
この世界って異常にスピードが速くないですか?
毎日いろいろありすぎて、自分が知ったきっかけとかは忘れちゃいましたね(笑)』
たしかに(笑)
世界中でもそう言われています。
『palpalさんが凄いのはまさにそこで、世界の動向をめちゃくちゃ知ってるじゃないですか?gmoneyさんのAdmit Oneでもコアメンバーとして活躍されているし。』
ラッキーです(笑)
でも人より少し早く始めるだけでチャンスは掴めますよね。
『本当にそう思います。
実は2023年て、世界と接点を持っている人が大活躍する時代になるんじゃないかっていう直感が僕にはあって、
僕も今年のテーマが【世界進出】というのが一つあって、palpalさんの動きってそれを先駆けてて凄いなって思います。』
ありがとうございます。
でも今これを聞いてくれている人たちも、皆さんめちゃくちゃ早い人ばかりで凄いです。
AIアートについてですが、国内外問わずAIアートを作る人が増えてきていますが、
窪田さんのAIアートとMidjourneyで作るAIアートの違いは何でしょうか?
『AIのアルゴリズム(特定の目的を達成するための計算手順や処理手順)自体を特許とって作ったところから始めているので、特許が今13件になりました。』
凄い数ですね。世界トップクラスではないですか?
『AGI、汎用型人工知能と言われる分野で特許を取っているんですけども、Googleよりも多いですね。』
え!個人がGoogleに勝っているじゃないですか。
AGIってどういうものですか?
『いま私たちが普通に触れてるAIは、ANI(Artificial Narrow Intelligence)、領域特化型人工知能と言われるものなんですね。
例えばSiriってありますよね、音声は周波数を扱うことで音の情報を数字に変えられるんです。
数字に変えることが出来ると、AIに入力することが出来てその特徴を分析することができます。
Siriは、周波数から任意の文字列を出力する、要するに数字を変換してその数字をもとにこれは○○という文字だなというふうに分類している、ということをやっているんです。
でもそれって例えば音声認識という領域では使えるんですが、Siriで画像認識が出来るかといえばできないですよね。
つまり【領域が限られたところで使われている技術である】ということで、Artificial Narrow Intelligence、特化型人工知能という使われ方をしています。
それに対して、AGI(Artificial General Intelligence)、汎用型人工知能というのは、僕が研究している領域でして、
「何にでも使えるAIって良くない?」という考え方のものです。
例えば絵を描いたり電力技術だったり、もともと僕が研究していたものは自動運転のセキュリティのAIを作ってたんですが、理化学研究所では細胞の分類問題とかに使ったりなど色んな課題に対応できます。』
なるほど!とても分かりやすいです。
NFTスペースでは窪田さん=AIアーティストという、アートに特化しているイメージですが、AI全般の研究者なんですね。
『はい、AIのアルゴリズムにはまだまだ弱い部分がありまして、人類未踏の領域がいっぱいあるんです。
ちょっとマニアックですが、AIは前処理とモデルとハイパーパラメーターというものがあって、一つ一つ設定していくというものなんですね。レゴブロックのように使うものを一つ一つはめていくんです。そのピース自体が無限にあるようなものなんです。
学習率というのがあって、例えば頭でっかちの人って特定の問題は解けるけど別の問題になったら全く解けないようになっちゃう。その反面、あまりにも学習していないと全部間違えてそれはそれでいやですよね。
AIの世界でも頭でっかちにならないようにしたいけど、ちょっとは学習させたいってことで、絶妙に途中で止める。専門的には【アーリーストッピング】といいます。
その途中で止める%テージを設定しようというのがあるんですよ。
それを60%にするのか50%にするのかに、職人のセンスがでちゃって「結局何が一番精度が高かったのかよくわかんないよね」ってなっちゃうのが、今までのAIだったんです。なんか意外ですよね?
要するにAIの作り方ってめちゃくちゃ泥臭いんです。
それを一気にショートカットするというAIシステムの特許を取りまして、一発でハイパーパラメーターまで飛ばすというものを思いついて作りました。たしか2、3年前くらいです。』
凄いですね!窪田さんの特許を使っている企業とかもあるということですか?
『そうですね。』
AIアートにはどういう技術を使っているんですか?
『AIの設定のことをハイパーパラメーターっていうんですけども、どこにどれを設定するかというのがとても重要でして、
それらの工程を一発探索して、僕が美しいと思うモノを作ってくれるようにプログラムを組んでいます。』
それで窪田さんのNFTアートが誕生しているわけなんですね!
『そうですね。』
おもしろいですね!
その自分で構築したAIシステムにワードを入力してアートを製作しているってことですね?
『はい、他にもイメ―ジ to イメージという技術があって、文字を入れるやり方をプロンプトエンジニアリングといいますが、
イメ―ジ to イメージは画像を初期ファイルに入れてそこに重みづけをしてあげて、その画像をもとにして新しい画像を作り出す手法。
そういうのを組み合わせて作っていきます。』
それであの独創的な世界観を生みだすんですね!
『あとは僕自身の介在性を入れたいので、パソコンの中で作ることもできるんですが、無理やり旅をするということを最近はやっていて、
どこか僕の心が動くような場所に行って写真を撮って、それをAIに学習させてから絵を作るとか、そこに行ったが故に出来たものが出てくるんですよ。
それがおもしろくて最近はよくやってます。』
どんどん窪田望テイストがいろんな角度から盛り込まれていってる様なかんじですね。唯一無二が尖りまくっていて最高です。
『ありがとうございます。嬉しいです。』
最近は僕が所属するAdmit OneのWatchersのコラボでもAIアート系が増えてきて、世界的にも今年はフィーチャーされているなっていう感じで、注目度が上がってきていますよね。
『そうですね。ほんとに変わって来たなって感じています。』
今の時点で自分の世界観を進化させている人は、NFTスペースではあまりいないですよね。
『たしかに意外とあまり聞かないですね。』
AIアートとNFTの相性の良さはどこにあると思いますか?
『やはりどっちもデジタルなので、もともと相性は良いですよね。
特に相性がいいなと思うのは、AIもNFTも人の感情がめちゃくちゃ大事だと思うんですよ。
AIが人の感情というと意外かもですが、AIって人の敵みたいな扱われ方をすることもありますよね。
でも僕らは【妄想実装が終わっている】という言い方をするんですけど、
ドラえもんや攻殻機動隊、アトムみたいに、日本はもともとSFで社会をイメージしていたことがあると思っているんですよ。
それって世界で稀有な文化が最初からあって、科学に対してポジティブな目を養うことが出来ているんですよね。
それを、妄想実装が完了しているというふうに安宅先生が言っているんですけど、そういう稀有な文化圏に生きている中でAIを扱えているというわけです。
ドラえもんをイメージしながらAIに触れることができる文化圏にいるじゃないですか。それが奇跡的で、ドラえもんてのび太や僕たちの心を感動させてきた存在だと思うんですけど、
僕はもともとそういう事がやりたかったので嬉しいし、NFTも人の心が動いていかないとコミュニティって絶対作れないって思っていて、そういう重なり合いがあるなって思っていて、
AIとNFTには人っていう共通点が意外とあるんじゃないかなと思いますね。』
こちらに書かれてることは非常に網羅的に今度僕らが仕掛けるChallenge Like A Babyの魅力を語ってくれています。 しかし、ひとつだけ抜けている観点があります。 それは、クリプトチゲさんが僕らのコミュニティを盛り上げてくれてるという点です。クリプトチゲさん今年もよろしくお願いします!!2023年[Challenge Like A Baby]が伸びるワケ ①ファウンダーがインフルエンサー ②アーティストが天才的AIアーティスト ③敏腕NFTマーケターの参戦 ④ガチホ文化のコミュニティー ⑤厳選AL配布と格安ミント ここからひとつずつ解説します。 #web3おじさんちげ | web3おじさんブロガー | CoolGirlWeapons @crypto_chige
たしかにNFTは先進的な技術ですが、人の心が直接反映されるというおもしろさがありますよね。
世界的な流れで見てもAIアートはアートだという認識ができあがってきていて、それは僕もアートだと認識していますが、
でもそれって人の手で作り上げたものじゃないよねっていうような、もどかしさを抱えている人たちっていてるんですよね。僕を含め。
もっとAIアートをアートとして理解を深めたいけど、でも何かこれまでの人の手によるものと違うという、その溝を埋めるために伺いたいんですが、
AIアートがアートたる所以というのは何ですか?
『そうですね、これまでの芸術史から紐解くと意外とすっと入るんじゃないかなって思うんですけども、
例えばフェルメールはもともとカメラ・オブスクラという当時の最新技術を使っていて、写実主義はめちゃくちゃ精巧に絵を描くことができる画家なんですが、
カメラ・オブスクラとはプロジェクターみたいに実際の空間に絵を映し出して、それをなぞって絵を描いていたといわれているんですよ。
だとすれば、そもそも写実主義が生まれてきたときに、そういう発明や技術が横にあったという事実がありますよね。
アンディ・ウォーホルがポップアートを作ったときも同じような事をいわれてて、シルクスクリーンという技術を使っているんです。
これまでは抽象的な絵がもてはやされてきた米国において、いきなりスープ缶が登場して、かつ大量消費になってめちゃくちゃ批判されたんですよ。
それでもアンディ・ウォーホルはポップアートを切り拓いたと今は言われているという歴史があるんですよね。
ということは、アートかどうかはその時代のどの位置にいるかによって変わってくるのかなと思いますね。』
なるほど、たしかに最初は受け入れることに戸惑っている人が多いですよね。
具体的な歴史で例えていただき勉強になりました。ありがとうございます。
『なので僕はAIに関する批判というのは、もっと増えてくるとようやく流派として確立してくるんじゃないかと思っていて、
AIなんてダメだっていう人が増えるほどどんどんアートとして完成していくんじゃないかって思っています。』
逆説的でおもしろいですね。
『例えば印象派は、もともとは印象的なクソみたいな作品だって言われて出来たんですよ。皮肉なんです。
モネの睡蓮とかは、なぜこんなに荒っぽく書いてるの?って感じで言われてたんです。でも印象派の作品て今も後世に語り継がれていますよね。
マティスの絵も野獣派って言われていますが、野獣が絵でも描いたのか酷いなこの作品は、クソだなって言われてできたんです。でも今は色彩の魔術師と言われていて美しいと評価されている。
ピカソもヒトラーから退廃芸術だって言われてましたが、キュビスムとして生き残っている。輝いてますよね。
そういう弾圧など批判はある意味宿命で、AIアートも今は批判もありますが、僕は未来のために必要な批判なんだろうなって受けとめています。』
なるほど。すごいロマンがある話ですね。カッコイイです!
歴史的な文脈がある上での考えというのは、がむしゃらに批判を耐えるよりも理にかなっていて、AIアートを作り批判を受けている人にも勇気を与えそうです。
勉強になります。
『ありがとうございます。要するに楽しんだもの勝ちと思っていますけどね(笑)』
窪田さんは普段から物腰柔らかく楽しそうにされていて、Voicyとかでも博識な一面が出てきますが楽しさを全面に出していますよね。
でもその言動にはちゃんとした裏付けがあるのは、すごく深みがあって素敵です。
『本当ですか。ありがとうございます。なんか照れますね(笑)』
これからは僕たちも当たり前にAIで画像を作ると思うんです。
例えばフリー素材などは、これまではググって探していましたが、AIで作ってしまえますよね。
でもどんどんそうなれば、自分をブランディングするところまでの活動をしていないけど、イラストレーターとして生計を立てているアーティストさん等は、どう活動をしていけば良いですか?
実際に悩んでいる人もいたりすんですが、なにかアドバイスをいただけますか?
『やはり自分の価値を信じることが大事ではないですかね。今の時代って、自分の価値を位置づけることで変わってくると思うんですよ。
自分が高速道路にのって突き進んでいると感じれば、そういう人生が手に入って、自分は中途半端と感じてしまうと、そういう道にどんどん行ってしまうと思うんですよね。
めちゃくちゃ抽象的で恐縮なんですが、、自分がどの道にいるかということを自分自身に言ってあげないと、道が切り拓かれることはないので、どの肩書の人がとか限られた話じゃなくて全員にとっての話になるかもしれませんが、
自分の価値をちゃんと信じないといけないんじゃないかと思いますね。』
なるほど、たしかにイラストレーターだけではなくて、AIはどんどん社会に浸透していけば他の分野でも生き残りは大変だけど、自分の道筋をしっかり見定めながら突き進んでいきましょう。みたいな感じですよね。
『そうですね。あとは遊んでみるのが結構大事なんじゃないかって思いますよね。
AIはある意味では開かれたおもちゃなので、自分でも遊んでみてどこが限界かを見極めることが大事なんだと思います。
学者の間でもAIって定義がないよねと言われていまして、教授によって定義が異なる感じなんですよ。日米でも違うし、どこにも確立した定義が実はないんです。
なのでそもそも研究者の中でもふわふわしているのに、AIアートからAIを触った人は、AIを魔法の様に感じるかショボいものとして捉えすぎてしまっていて、極端にふれちゃうことが多いんですよ。
この機会にAIってなんだろうというのをちゃんと勉強すると、逆にAIの限界も分かってきたりして、出来ることできないことが分かってきて、
その中で自分のやっている、例えばイラストレーターさんならこの分野って実は凄いことなんじゃないって思えたりするわけです。』
良い話ですね。納得します。
AIアートを実際に出してみて、気付きや学びはどこにありましたか?
『これは圧倒的に答えがあって、仲間が出来たことです。楽しくてしょうがないですもんね。今スペースに参加してくれているたくさんの人たちも、Education passport(鴨頭さんと共作のプロジェクト)のブログを書いてくれている仲間もできて、かけがえのない財産ですよね。
転勤族で友達もできなくて、基本的に人と話しても共感してもらえることがあまりない過ごし方をしていたんですよね。』
後ろから鴨頭さんの声『窪田は初めて友達ができたんだよ!NFTをやるまで友達がいなかったんだから(笑)』
『一生友達ができないところだった(鴨頭さん爆笑)』
(鴨頭さん乱入でひたすら盛り上がる)
『昔暗かった分、後咲きは楽しさが何倍にもなるんですよ。』
『青春暗かった者同士です(笑)毎日が楽しいです。』
日本一元気なWeb3おじさんですね(笑)大人最高ですね。
NFTのおかげで仲間が出来たというのは納得です。
窪田さんはスペースでいつも参加者さんに声かけをしていて、大舞台に立つようになっても、人として大事なことを忘れていないなって素敵です。
『真面目な話ですが、アートを後世に残しているのはコレクターなんですよね。
アーティストじゃないってことに、昨日ピカソの美術展に行って気付かされてガーンて衝撃を受けたんです。
今NFTを買ってスペースを聞いてくれている人って、そういう人たちなんですよね。100年後でも持っている人って、相当な影響力をもってる人になるんですよ。
今そういう人たちと居れることってラッキーですよね。』
たしかに、今後数十後とか、その時に今を振り返ると窪田さんの作品も「当時日本のAIアートを手掛ける先駆者の作品」としてとても価値が付きそうですもんね。
ひとつの資料として教材にもなりますよね。
『教材ですか!(笑)嬉しいですね。ありがとうございます。
でもそれを決めるのは僕らじゃないですからね。一人一人の想いだと思うんですよね。例えば丁寧に保存されている絵があるんですが、戦争で焼かれたりしたものって沢山あるんですよ。
消失した絵の中にも名画がありますが、結局それを保存したかどうかは誰かの強い想いなんじゃないかって凄く思ってることで、
なんとかして生き残らせたから残ってきたって気がついたんですよ。
ブロックチェーン上の絵でも、誰かの想いがないと残らないので、結局一緒なんじゃないかなっておもっているんですよね。』
うーん、なるほどです。
AIアートの将来性や、ご自身の今後の展開はどうされる予定ですか?
『今後、日本が世界に下剋上できるとしたらWeb3と思っているので、いま熱狂的に流行らせるのって凄く大事だなって思います。
世界のコレクターが100万人くらいで、日本の1000万人がNFTを持ち始めたら世界のマジョリティを取れるのは日本になるんですよね。
なので早くそっちに行きたいなって思ってるんですよね。日本はプラットフォーム戦争でもプレゼンテーションでも、ルール形成でも負けてきた歴史を繰り返しているんですが、
ルールも僕ら日本人が世界に向けて、ルールを日本人がデザインしていくことも同時並行していければ、まだまだ日本は勝てると思うんです。
素晴らしいクリエイターもコレクターも同時にいる、超稀有な国なので、その価値を証明する十年になったらいいなって思っています。』
鴨頭さん『GAFAはクソだって言いながら、FBのコミュニティでNFTやってます(みんな爆笑)』
いやでもみんなTwitterやDiscordでやるよりも、違うSNSでやるほうが広がりも生まれますし、その方が使いやすい人もいるわけなので良いと思いますよ。
鴨頭さん『palpalさん分かってる!Web2.1の場所に立ち続けるって決めてるんですよ。絶対にマニアックにならないで、ずっと素人っぽさを残してウエルカム感をずっと出そうかと。』
窪田さん『僕らにわか様っていってて、にわか様を大切にしないといけないっていうコミュニティ』
発想がおもしろいですよね。ずーっと凝り固まらないというのは最高ですね。
『逆にpalpalさんにお願いがあって、世界とつないでください!』
はい、Watchersコラボしましょう!
『おおー!凄い!やりましょう!』
では終わりに近づいてきましたので、NFTをこれから始めようと思っている人へのアドバイスをお願いします。
『最初は怖い事がたくさんあると思います。仮想通貨ってよくわからないし、NFTっていう横文字が怖いし、騙されるんじゃないかとかとにかく怖いと思うんです。
まず所属するコミュニティが大事だと思っていて、色んなコミュニティを覗いてもらいたいんですけど、僕が自信をもってお勧めできるのはやはりWeb3おじさんのコミュニティなんですよ。
ここはみんながとにかく教えたがっているので、逆に分からない人が来てくれないと困る状態で、僕が嫌いなネット文化で「ググレカス」みたいなのがありますが、
Web3おじさんのコミュニティは何回でも同じことを聞いてくれていいですからね。』
素晴らしいですね。マウントとられるのが嫌で聞きたくても聞けないという人たちも結構いるので、その逆に向かってて素敵です。
『NFT人口を増やしたいっていう想いに共感してもらえる人は、ぜひぜひお入りください。』
最後に、ゲスト講師の方に必ず聞いていますが、
窪田さんが思うNFTのおもしろさや本質はどこにあると思いますか?
『友達ができることはやはり大きいです。NFTをやっていなかったら、いまスペースを聞いてくれている人やpalpalさんにも、ほとんど会っていなかったかもしれない人たちなので、
奇跡の出会いってこんなに自然といっぱい起きるんだなっていう事を、毎日感じれることがNFTの良さかなって思いますよね。
あと事件多過ぎ(笑)なんで毎日こんなに事件がおきるの?(笑)』
たしかに毎日がドラマの様です(笑)
このスペースは五回目ですが、ほとんど皆さんどのジャンルの人も、「NFTは出会うことがなかった人たちと出会えて仲間ができる」ことは共通しておっしゃっていますね。
本日はありがとうございました!とても勉強になりました。
アートの歴史の文脈から紐解くと、AIアートが出てきても時代の変化という意味では違和感のないこと、
これまでのアートの歴史にも、当時の最先端技術を駆使して批判にさらされてきたという背景を知ると、納得のいくものがありますね。
しっかりとした知識と分析からくる窪田さんのご説明は、とても説得力がありました。
『ありがとうございます。』
AIアートが心から欲しいなって思えるようになりました!
『ぜひどこかでお迎えいただけたら嬉しいす。』
聞いてくださっている皆さんも、より理解が深まったと思います。
日本にはまだこうしてAIアートのことを聞ける人が少ないと思うので、とても貴重なお話でした。
『光栄です。』
ありがとうございました!
『こちらこそありがとうございました!』
――――
いかがでしょうか?
常人離れした経歴を持つ窪田さんですが、答えにくい突っ込んだ話もざっくばらんに終始楽しく語ってくださりました。
また窪田さんのお話とおりAIは定義がなくとても解釈が難しい分野ですが、確かな知識と経験、そしてとても柔軟に誰でもわかるように解説していただきました。
あと鴨頭さんが元気で明るい人!(笑)
誰でも巻き込める愛嬌とパワーは、コミュニティ重視のNFTプロジェクトにピッタリだなーと思いました。さすが日本一の元祖Web3おじさん。ここまで多くの人を巻き込めるタイプの人も大事ですね。
専門的に語る人もいれば、大勢を巻き込み盛り上げる人もいて、おもしろい時代です。
皆さんはどう感じましたか?
今回のAIアート講義で何に気づき、何を学びましたか?
いつも通りTwitterでコメントお待ちしておりまーす!
皆さんいつも読んでいただきありがとうございます:)
感謝
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