※性懲りもなくまた関西弁でお届けします。
ある日の車中
妻はこう尋ねてきた。
妻『夫氏は最近よくクリプトアートとかNFTアートって言ってるけど、どういうこと?』
私『クリプトアートっていうのは暗号資産に紐づけられたアートって言われててOGアートとも言われてるねん、NFTアートは今現在、特に市場によく出回ってるNFTのことを指してるイメージ。
でもNFTもクリプトに紐づけられたシステム上のものと言えばそうやし、クリプトアートとNFTアートの違いが分からんねんなー』
妻『クリプトって何?』
私『クリプトは暗号っていう意味やねん。暗号資産スペースでは昔からよく使われてるみたい。NFTはノン・ファンジブル・トークンの頭文字で、非代替性トークンていう、唯一無二で代わりがきかないっていう意味。
1ETHは1ETHやけど、例えばNFTは同じ絵でも妻氏と俺の物は違う物やねん。』
妻『1円は1円てことやね。代わりがきかないのは、現実の物でもなんでもそうやん。鞄でも車でも、シリアルナンバーがあったりするし。』
私『そうそう。でも現物とは違ってデジタルの世界では、データを簡単にコピーしたり改ざんができるけど、ブロックチェーンの技術で偽造や改ざんができずに唯一無二を証明できるようになってん。それがNFT』
妻『あー!なるほど!』
私『最近思うのは、クリプトアートとNFTアートの違いがはっきりと分からんねんなー...クリプトアートは暗号資産に紐付けられてるって言っても、でもそれはNFTもそうやし...
ERC-721っていう規格があって、NFTはERC-721を使ってるものであってクリプトアートはそれ以前という分け方なんかなぁ....』
妻『.....』
私『規格っていうことの意味すらわからんねんやろ?』
妻『全然わからん』
私『インターネット上でシステムを作る時に共通の定義がある方が便利やろ?日本語をこっちのシステムではjpって(プログラミングで)書いてるのにあっちのシステムではjrだったりpやったら、システム作る時にいちいち大変やん?でも共通の基準があったら、システムを作る時に変えなくて良い。
イーサリアムではERC-721という規格があって、ERC-721という規格のNFTを作りましたっていえばその構造がわかる(他にもERC-1155などの規格があります。)』
妻『方言と標準語みたいにバラバラやったら会話が大変みたいなものね。』
私『そうそう』
妻『なるほど。てかそもそも何の話やったっけ?』
私『なんやったっけ?.....あ、そうそう、クリプトアートはOGアートっていう表現もされてて...うーん。歴史的なクリプトアーティストを調べないと本質的なところが分からんかなぁ』
妻『OGって何?』
私『OGはOriginal Gangstaの略語で、元祖メンバーていう意味やねん。むこうではコミュニティ文化が盛んやから普通に使ってるぽい』
妻『ふーん』
私『何の話やったっけ?』
妻『.....』
クリプトアーティスト...
OGアーティストといえば世界的な有名クリエイターが何名かいますが、NFTアートとの境目はどこなのだろう。
彼ら先駆者は、まだほとんどの人が触れていないブロックチェーンの何に希望を持ち、どういう思いでクリプトアートを手がけてきたのだろうか。
今のNFT市場をどう見ており、そしてこの先、ブロックチェーンにのせたアートの行き先や未来をどのように見ているのか。
彼らの思想を知ることでまたひとつ視野が広がり、未来に繋がる普遍的な本質のヒントを得ることが出来るのではないだろうか。
私はまたこうしてもやもやを解消すべくNFTの本質を探る旅にでかけるのでした。
クリプトアートとNFTアートの違いって何ですか?