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皆さんはメタバースに注目しているでしょうか?
NFTに関心を持っている人は、メタバースへも関心を持たれていることでしょう。
2021年、パンデミックによりメタバースへの注目は高まり、総務省によるとその市場規模は2030年には78兆8705億円まで拡大するという予想も立てられています。
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nd236a00.html
そして2023年現在、世界的にバズワード化しているメタバースは、
覇権を狙う企業が続々と現れており、様々なジャンルが混在し頭の中で整理がつきにくい状態です。
そこで整理をつけやすくするために定義をあらわすと、
まず狭義のメタバースと広義のメタバースに分類できるということです。
起業家、アドバイザー、エンジェル投資、『THE METAVERSE』の国際/国内ベストセラー作家、AmazonStudiosの元戦略部門トップという経歴を持ち、
『メタバース』という言葉を広めた第一人者の専門家Matthew Ball氏によれば、
『狭義のメタバース』とは、現在のインターネットの様に別のプラットフォームにすぐに移れる状態を指すということです。
https://www.matthewball.vc/all/themetaverse
forbesjapanの記事にとても分かりやすい例えがあったので引用します。
「Fortnite」で友達とゲームを楽しんだあとで、
「Fortnite」内のワープポートからMetaのバーチャルSNS「Horizon」にアクセスして、同じアバターのまま友達とおしゃべりしたり、
「Fortnite」上で稼いだバーチャル通貨で新しいファッションアイテムを買って楽しんだり。
そして、しゃべり疲れたらワープポートから「どうぶつの森」に入って先ほど買った服に着替えてキャンプを楽しむことができるような世界。
これが本来のメタバースの姿であり、いわゆる『狭義のメタバース』と言われています。
ところが現在のメタバースはウェブサイトが個別にある状態になっており、それぞれをクロスして自由に、また瞬時に行き来できない状態です。
この状態を『広義のメタバース』と定義しています。
現在のメタバースはARやVRなどのXR、Web3、3D gameの領域が個別に動いており、それぞれ独自のサービスのなかでさらにまた乱立している状態のため、
『広義のメタバース』に当てはまる情報が錯綜し、バズワード化したメタバースは理解ができないという現象が生じています。
この様なカオス化したメタバースの中で、Web3系メタバース(ブロックチエーン系メタバース)もまた乱立を呈しています。
当記事では、その中でも私が注目している海外のプロジェクトを二つ紹介します。
一つ目はyugalsbsのOthersidです。
Othersidは、ODKという独自のクリエイターツールを予定しています。
ODKとは『Otherside Development Kit』の略称で、クリエイターはこのツールを使えば、自分が作ったNFTアバターやその他のオブジェクト(物、対象物、アイテムなど)をOthersideで自由に使えるようになります。
そして、Othersideのマーケットプレイス内で販売も可能になるそうです。
またこれまでは一つのメタバース内でしか使用できなかったアバターが、
相互運用できるようになるという計画、つまり将来的にはOtherside内だけでなくほかのWeb3系メタバース内でも使える様になるとのことです。
これが実現すれば、既存のNFTユーザーによるWeb3系メタバースへの参入障壁を、大きく突破できると予想されています。
この画期的なODKを開発しているのは『Improbableio 』という、英国のメタバーステクノロジーにおける世界トップ企業です。
ODKはImprobable社が展開しているM² (MSquared)ネットワーク上で開発されています。
このM²ネットワークは、15,000人以上が同時にメタバースで遊ぶことに成功しており、
Yugaと提携することで アート、エンターテイメント、ゲームなど 様々な分野で、新しい体験の扉を大きく開く基礎作りに貢献できると考えているそうです。
またImprobable社は、ゲーム開発者、エンターテイメント企業、防衛・学術機関と提携してある最先端企業で、2015年にはa16zからも資金調達しています。
これまで合計6億ドルを調達し、その評価額は10億ドルを超え、 いわゆる「ユニコーン企業」に分類されてます。
2022年12月、BAYCの共同創設者である Garga 氏は、Benzinga CryptoのFuture of Cryptoサミットで、ビデオ ゲームをプレイすることが成功の鍵だったと述べています。
BCG要素を兼ねたメタバースは多く、その中でもOthersideが覇権をとるのでしょうか。
Web3/NFTムーブメントを牽引するOthersideの動向に目が離せません。
https://www.sbbit.jp/article/cont1/89318?page=2
二つ目はBasedAFです。
日本人でも追っている人はかなりマイノリティであり、隠れた逸材プロジェクトの一つです。
BasedAFは20 年以上の経験を持つ映画製作者の、Supermassive こと Robert Schmidtによるメタバース内のコンテンツ制作に重点を置くマルチメディア制作会社です。
既にVCから資金調達しており、NFT投資家でエンジェル投資家のgmoneyも出資しています。
BasedAFはメタバースの物語を内側から伝えることを目的としており、
自分らしく、他人がどう思うかを気にせず、堂々とした身のこなしをすること。
そして誰もが想像のつかないことを巻き起こしていくとしています。
そのためBased“AF”というスラング表記です。
またBasedAFは2023年1月、BasedHeadsという1万個のPFPコレクションをMintしました。
BasedHeadsは、BasedAFの最もハードコアなスーパーファンを代表する1万人のメタバースマニアたちと言われており、共同出資者という位置づけにされています。
ロードマップは、『メタバースの、コンテンツ・モンスターを作ること』としており、
クリエイターはBasedAFで、映像や音楽などのエンターテインメントからイベントや物理品まで、様々なジャンルのでコンテンツを制作し、事業収益をあげることに挑戦します。
いわゆるWeb3のクリエイターエコノミーの実験場です。
そしてBasedHeadsのホルダーが、クリエイターの成功から直接利益を得られるような、まったく新しい方法でインセンティブを与え、報酬を与えることができる仕組みづくりにも取り組んでいます。
Mint収益はメタバースのコンテンツモンスターの構築のためにつかわれます。 そしてBasedHeadsホルダーは、A16ZのCBE独占ライセンス・モデルの全権限を享受できます。
これは事実上、ホルダーに与えられた完全な独占商業権(basedafが保持する利用権はゼロ)を意味します。
BasedAFはこれまでにないNFTプロジェクトであり、メタバースの挑戦です。
まだWeb3に参入ができる環境のないジャンルのクリエイターたちが活躍できる場所を構築し、メタバースのエンターテインメントコンテンツで多くの人を魅了し、
ホルダーはクリエイターからインセンティブを得られる。
そしてホルダーは完全な独占商業権を付与されるといった、
Web3のテクノロジーや可能性をフル活用した、斬新かつ本質的な取り組みです。
BasedAFはWeb3、メタバース業界の『MTV』を目指すと豪語しています。
新しい時代を切り拓いていく彼らの今後の動きに注目です。
メタバースマラソンの動画
https://youtube.com/shorts/m35rcB24mfg?feature=share
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この様に海外ではWeb3においてもメタバースの取り組みは活発です。
私は日本のメタバースプロジェクトの創設者から、メタバースの可能性や、私たちには情報が入ってこない関連企業の動きをうかがう機会をいただきました。
次回のPalAcademy’s Twitterスペースのゲスト講師は、
今、日本で最も注目を集めているWeb3系メタバースプロジェクトの一つ、【AZITO】のFounder、Takaさんです!
AZITOは多くの日本のインフルエンサーも遊んでおり、私も実際に使いましたが、
UI、UXがとても良く気軽に楽しめる設計になっています。
またEarn要素を感じさせない仕様は、持続可能性があるように思いました。
皆さん是非ご参加ください:)
※当記事の下線部は全てリンクを添付しています。